■四納言の舞合宿
*この話はギャグ仕様のため、苦手な方はご遠慮下さい*
薫風のそよぐ候、ここ清涼殿には本朝の四賢―後に四納言―と呼ばれる公卿が一堂に会していた。 藤原斉信、藤原公任、源俊賢、そして藤原行成の四名である。 今上帝の勅命により、とあることを仰せつかったのだが・・・その「あること」とは? 「皆におかれては、ご機嫌うるはしゅうあらせられるかな?」 口元にニッタリとしたおよそ気品とは程遠い笑みを浮べて、四納言に声をかけたのは摂政・藤原道長である。 人の悪そうな笑みを浮べて、何やらウズウズしているようだ。 「帝の命と殿のご達しとあらば我ら四人、いかようなご命令にも従う所存ですが・・・一体何事でござりましょうや?」 四納言を代表して応答したのは、四人の中で一番上席にある藤原斉信だ。 「うむ、そちら四人を召したのはほかでもない。実は・・・」 「実は・・・?」 道長の次の発言を、四人は息を飲んで待ち構えた。 「実は、帝がそちたち四人の『舞』をご所望でな」 「はぁ〜?」 道長の下知を、緊張な面持ちで待ち構えていた四人は一気に脱力してしまった。 「ちょうど四人で、人数もよかろう。そうだな・・・折角だから『春庭花』あたりでも舞ってもらおうか。装束も派手で良いぞ」 「殿、ちとお尋ねしますがその演目をご所望されたのも帝であらせられるので?」 「うぉほん、うん、ああ勿論だ」 公任の的をついた質問に、道長は少々口篭もったが咳払いをして表情を引き締めると、 「帝の勅命である」 の一言で、四人から起こるであろう反論を押さえつけてしまった。 「試楽は3日後の庚申待ちだ。せいぜい、習練に励めよ」 笑いをこらえながら、道長はそれだけ言うと四人を残して去って行った。 残された四人は、というと・・・ 「あれは絶対、摂政殿の暇潰しだな」 「ええ、そうでなければ幼い今帝がそのような戯れを申されるはずがありません」 斉信の意見に賛成したのは、行成である。 日頃、道長にこき使われている分その性格は身を持って知らされている行成だった。 「しかし、『帝のお戯れ』を利用しての勅命かもしれぬな」 一人、源姓である俊賢もまたもっともな意見を述べた。 「結局、我ら四人、殿のいい玩具にされているということだな」 総論を述べた公任の言に、ほかの三人も深いため息で同意を示した。 普段、何かと癖のある四人だがこういう時の結束力は強いようである。 「まぁ、勅命が下った以上サボタージュを決め込む訳には行くまい。ならば、立派にお役目を果たすまでだ」 斉信が建設的な意見を述べる。 「では、我ら四人真面目に習練するとしようか」 「そう致しましょう」 賢人で誉れ高い四人は諦めもいい。 「それでは内裏退出後、四条宮に集合!御菓子は一人、三種類までだぞ」 「おい斉信。何故、私の四条宮に集合せねばならんのだ!」 「舞の練習といえば合宿だろう。それに、距離的にも屋敷の広さからしてもお前の邸宅が一番都合が良いのだ。そうであろう、行成殿俊賢殿」 「然り然り」 怒鳴る公任を余所に、行成と俊賢も斉信の案にうなづいている。 その表情は、少し意地悪そうでもあったが。 「貴殿らが納得済みなら何も言うまい。ただ、覚悟だけは・・・しておいて頂こう」 肩を落として、渋々承諾する公任の言葉にほか三人は首を傾げつつも、四条の宮への集合を約束して各々退出して行った。 その日の夜半―四条宮。 「えー、これから3日間。我ら四人は唐楽『春庭花』の舞の練習に入る。今夜は特別に雅楽寮の面々にも来てもらった」 四納言の集合とともに、場を仕切り始めたのは斉信である。 「人の屋敷でよくもそれだけ図々しく出来るものだ」 「私は、過剰な遠慮で場の雰囲気を悪くしたり、時間を無駄にすることが嫌いなだけだ」 しらっと言い放つ斉信に、公任は歯軋りをしている。 「まあまあ、流石は斉信殿。公任をやり込めるとは、なかなかの弁舌ですこと。世に 『相撲に譬ふれば公任はよく擲つといへども、斉信を打つべからず』とはよく言ったもの」 御几帳の後ろから、忍び笑いと共に流麗な女の声が聞こえた。 四条宮の女主人、公任の姉・遵子と妹・ィ子である。 「こ、これは太皇太后さま。こちらにおいでとは露知らず、失礼を致しました」 真っ先に、御几帳に向かって頭を下げたのは太皇太后宮権大夫を兼任する行成であった。 別に行成が公任をやり込めていた訳では無いのだが、反射的に物腰が低くなるのは性分らしい。 「気になさることはありませんよ行成殿。それに、私たちも折角ですから見学させて貰おうかと」 「ええ、『春庭花』を舞われるのなら蛮絵装束も用意しなくてはね。そちらの手配は私どもに任せて下さいませ」 遵子とィ子は、ノリの良さでも同腹姉妹であることは疑いない。 公任もその血を引いているのだが、どうも二人の前ではいささか猫を被りがちになるらしい。 「い、衣装・・・」 遵子たちの気迫に押されてたじろぎ気味の三人に、公任は 「だからご覚悟召されよ、と言ったのだ」 そうこっそり囁いて、自分も深い深いため息を吐いた。 こうして、遅くに会合した四人の合宿一日目は更けて行くのであった・・・ *** 合宿2日目―――。 寅の刻― 四条宮の朝は早い。 「禄存星禄存星禄存星禄存星禄存星・・・・・・」 「う〜ん?」 藤原斉信は、どこからともなく聞こえてくる声で目を覚ました。 何やら真言めいたものまで聞こえてくる。 「おんばざら あらたんのう おんたらく そわか・・・」 (この声は・・・) 斉信は、褥から身体を起こして声を発する人物の方へと向き直った。 声は同じ部屋のすぐ側から聞こえていたのである。 「何事ですか?」 斉信の衣擦れの音で、同じく習練で疲れて爆睡していた行成と俊賢も起き上がってきた。 いつもなら、人より先に目が覚めるタイプの行成なのだが流石に久々の舞とあって、疲労には勝てなかったようだ。 「あれですよ、あれ」 しどけない姿のまま、斉信が扇で指したのは・・・この宮の主・公任であった。 行成と俊賢が寝ぼけ眼のまま公任の方を見遣ると、当の公任は神妙な顔つきで真言を唱えている。 「はっ、私も日記をつけなくては・・・!」 公任の後を追うかのように、行成もまた同じように属星の名を7回唱え始めた。 「行成殿もか・・・」 斉信と俊賢は顔を見合わせると、互いに微苦笑した。 出仕前の支度を終え、四人は簡素な朝餉―湯漬け―を取り始めた。 四人とも、結局疲れたままほぼ雑魚寝をしてしまったので身体の疲れが残ったままである。 「いやはや、公任殿のお陰でいつもより半刻は早起き出来たようだ」 「それは結構。私は属星の名を唱えたり、真言を唱えるのが遅いので早めに起きているだけです」 「小野宮の一門の癖に、何故九条殿の遺誡を遵守しているのやら・・・」 ぼそり、と呟いた斉信だったが、公任には聞こえたようで 「先人の言伝を疎かにするのは、公卿として見過ごせんな」 「すぐそうやって自分の学をひけらかすところが気に食わない」 出仕前のひとときも、斉信と公任にかかっては騒々しいことこの上ない。 「それにしても、行成殿はマメですね」 「いえ、父が早世したのも九条殿のお言いつけを守らなかったと言われておりますので、私くらいは守るべきかと」 「いや、私も父の遺した言いつけが幾らもあるのですが、なかなか実行出来ないものですよ」 片や俊賢と行成は、朝からにこやかに談話をしている。 いかにも対照的な、朝の風景であった。 卯の刻、揃って参内した四人だったが同車し合った斉信・行成と公任・俊賢はそれぞれ会話に花を咲かせたようで 2日目にして結束力が一段と増したように見られた。 少なくとも第三者たちからは。 夕刻―。 それぞれに政務を終えた四人は、再び四条宮で合議を始めた。 「さて、おおまかな流れは掴めたと思われますが・・・一番大事なことが未決のままですので今夜はそちらを」 「一番大事なこと?」 斉信が仕切るのは良くない、という公任の提案で籤で仕切り役になった俊賢が切り出したのは 一臈二臈、三臈四臈をそれぞれ誰が舞うか、ということだった。 一臈二臈は斉信と公任、三臈四臈を俊賢と行成が、というところまではすんなり決まったのだが 四人(というより二人)が揉めたのはこの先からであった。 「入り手が双調調子である以上、双調の名人と認められたこの公任が一臈を舞うべきであろう」 「貴殿が一臈では、二帖まで持たぬであろう。ここは私が一臈を舞うのが当然だろう」 「何が当然なのだ。大方その体力は女のところに通うので使い切ってしまうのではないか?大方、今朝の寝坊も夜歩きをしてきたからであろう」 「昨日のしごきの後に夜歩きが出来るかー!雅楽寮の奴ら、絶対日頃の恨みの仕返しだなあれは」 「お前が日頃恨みを買うようなことをしているから、私たちまでとばっちりを受けたのだな」 公任と斉信は、互いに一臈ニ臈どちらを舞うかで舌戦を繰り広げている。 「三臈は、俊賢殿にお願い致します」 「いえ、私は四臈で結構ですよ。年からいっても一番持久力が無いことですし」 行成の申し出を、俊賢もやんわりと返す。 「いえ、俊賢殿には並々ならぬ恩義がございます。私如きが貴方さまより先に舞うのは心苦しいのです」 「そんな昔のことを・・・しかし、行成殿らしいですね。では、退場の出手の決めはお願いします」 こちらはすんなり、話し合いで決まったようだ。 「その高飛車な性格が災いして、私に官位を抜かれたのでは無かったか?」 「この性格は生まれつきだ」 「なお更悪いわ。だいたい、梅花香の匂いをいつまでもさせおって・・・」 「おや、斉信殿は香合が不得手とみえる」 斉信と公任の言い争いは、段々趣旨が変わってきている。 「あのお二人は、相変わらずですねえ」 「本当に」 俊賢と行成は、既に各々の舞の稽古を始めている。 「このままでは埒があかん。お互い、一臈ニ臈の稽古をしてより優れている方を本番で舞う、ということにしようではないか」 「なかなか面白い提案だな。よっぽど自信があるとみえる。まあ、やってみれば明らかだろう」 斉信の、苦し紛れの提案に公任も乗った。 「太刀をつけて舞うのに、そのような角度になる訳がなかろう!」 「やってみなければ分かるまい。貴殿こそ、もう少し優雅に舞ってみせたらどうだ」 結局、斉信と公任は口喧嘩になっている。 「お二人とも、小休止を取られては如何ですか」 先に俊賢と休んでいた行成が二人に声をかけたことで、一旦舌戦は中断した。 「ささ、湯でもどうぞ。唐菓子も太皇太后様がご用意して下さったものがありますよ」 俊賢と行成は、二人を宥めようと甲斐甲斐しく振舞っている。 しかし、二人の舌戦はここでも終わらなかった。 その上、事態は俊賢と行成をも巻き込むことになる。 *** 四納言が舞の合宿を始めて2日目。 当の舞を舞う日は明日に迫っていた―――。 日頃、賢人と誉れ高い四人も寝食を共にすると以外な一面も出てくるものだ。 朝の習慣、口の悪さ、人柄の良さなどなど・・・。 さて、そんな四納言。とうとう合宿のメインイベントを始めることになる(笑)。 先に手をあげたのは藤原斉信であった。 舞の稽古中、公任と口論になっていた斉信だったが、行成と俊賢のすすめで小休止を取り 唐菓子を口に含みながら一旦は気を落ち着けたようであった。 だが、白湯と思って飲んだものが実は御酒。 四条宮の女房たちが気を利かせて運んできたものだった。 自分が飲むより先に、白湯と思って行成に杯を差し出した当の俊賢は中身が御酒であることを知らない。 「だいたい、何故我らが今ごろ舞わねばならんのだ。摂政殿の酔狂にも程がある」 疲れが出始めたせいか酒が入ったせいか、斉信はポツリポツリ、と俊賢相手に愚痴を言い始めた。 杯が進むにつれて、目が段々と座ってくる。 「大方、そこにすまして座っておられる公任辺りが殿に吹き込んだのではないか。常日頃から、何かにつけて『殿、殿』と煩いからな」 公任を横目で睨む斉信の言葉に、行成と談笑していた公任が即座に反応した。 「それは聞き捨てならんな。そなたとて、道長殿への追従ぶりは私に引けを取らぬであろうに」 「何?」 それは公任が立ち上がって、斉信に掴みかかろうとした瞬間に起こった。 「これでもくらえ」と、いわんばかりに斉信から飛んで来たのは「挾軾(脇息)」。 擬音語をつけるならバキ、と言うのが相応しい音が、公任の顔への衝突によって発生した。 立ち上がりかけていた公任は、体勢を崩して座ったまま成り行きを見守っていた行成の上に倒れこんだ。 「き、公任殿。大事はございませんか?」 俊賢が慌てて公任を起こそうとすると、悪酔いした斉信が口の端に笑みを浮べて立ち上がった。 倒れたままの公任を見下ろしながら、側の俊賢にもその舌を回転させ始めた。 「そういえば、俊賢殿も確か公任と諮って亡き一条院を誹謗なさったとか。普段大人しそうに見える方ほど、 内では何を考えているか分からぬものですな」 「斉信殿、口が過ぎますぞ」 言われた本人よりも先に反応したのは行成であった。 眩暈を起こしている公任を抱き起こしながら、行成が立ち上がる。 「ゆ、行成殿?」 俊賢はいつもと違う感じの行成を見て困惑したが、その目が酒気を多分に帯びていることを見てとると 「行成殿も出来上がっている・・・」 と一言漏らしただけだった。 「だいたい貴方は寝相が悪すぎます。昨晩、私が安眠出来なかったのは貴方に何度も蹴られたからだというのに・・・」 「それよそこ。そうならそうとはっきり申されれば宜しかろうに。偽善者然としているところが気に食わん」 「私は貴方のように、自分から敵を作る趣味は無いのですよ」 「何?」 今度は斉信が行成に飛びつこうとした瞬間、ビュン、と鋭い音がすると白いものが行成の後方から斉信の元へ飛んだ。 角のあるその物体は、見事斉信の顔面に命中する。 そう、斉信の顔に当たったのは、気を取り戻した公任の投げた「枕」であった。 「〜〜〜〜!!!」 枕を鼻にぶつけられた斉信は、何とか気を失わずに済んだ。 だが、声も出ない程の痛みで顔が真っ赤になっている。 「き、公任殿・・・」 あわや斉信と一触即発状態だった行成は、公任の行動を見て一瞬呆気に取られたが、呆然としている俊賢の腕を捕らえると 「こうなったら俊賢殿、我らも参戦致しましょう」 「・・・はぁ」 曖昧な返事をする俊賢に、行成は酒を勧め始めた。 「大体、斉信殿相手に大人しくしている必要は無いのですよ。ねえ俊賢殿、ググッとお行きなさい」 一方、痛みのため座りこんでいた斉信を見下ろしながら公任は得意満面の笑みである。 「寝相の悪い貴殿には相応しいだろう。枕を交わす相手に嫌われぬよう、せいぜい気をつけることだ」 「貴殿も行成殿も、口を開けば『寝相が悪い』と枕言のように言いくさりおって・・・」 「図星を差されると人間、動揺し易くなるようだな」 公任の言葉に反論出来ないでいる斉信を余所に、公任は俊賢と行成の輪に入る。 「おお、俊賢殿も何か斉信に言い返すことはありませんか?こんな時でも無いとあいつの鼻を手折ることは出来かもしれませんよ」 「いや、斉信殿がさっき仰ったように、一条院を誹謗するかのようなことを言ったのは事実ですから」 「俊賢殿は、人が良すぎます」 行成の発言にもっともだ、と公任は頷く。 「斉信殿、私が投げた枕は単なるお返しに過ぎないと言うことをお分かり頂けるかな?暴力に訴えるのは私の趣味ではないのでね」 睨み顔で仁王立ちしている斉信に、公任がそういうと斉信は一言、 「嵐山・・・」 その言葉にピン、ときた公任は猪口を持ったまま立ち上がると 「松が浦島」 と言い返した。 その言葉に、斉信は眉根を片方だけ吊り上げると 「巻向」 とまた返す。その後は、 「熊野!」 「野島が崎」 「清滝!」 「衣笠岡」 「桂川!」 「初瀬」 「瀬田の橋!」 「信夫」 「深草!」 「嵯峨」 「香椎!」 「琵琶湖」 「小余綾!」 「吉備の小島」 ・・・・・・などと、顔を突き合わせて延々言い合っている。 横で見聞きしていた俊賢は、ポン、と手を合わせると 「なるほど、枕は枕でも歌枕を投げ合っておられるのか。流石は風雅で名高いお二人、なさることが違いますねぇ。ねえ行成殿」 俊賢が隣で酌をしてくれていた行成に向き直ると、行成は俯き加減で笑っている。 「ゆ、行成殿?如何なされた・・・」 「生ぬるい」 「は?」 言いざま立ち上がった行成の手には、ある球体が握られていた。 「・・・し、白河の関!」 「き・・・貴船!!」 未だ歌枕の投げあいを続けている斉信と公任の方へ、ブォン、という鈍い音と共に球体が飛んで来た。 「あなや!」 扇で顔を覆った俊賢が叫ぶ。 ゴン、と鳴った音がすると同時にバタン、と二人の倒れる音がした。 行成が二人に投げたものは「毬香炉」。 御簾に吊るされていたものを外したらしい。 斉信と公任は、完全に気を失っている。 「あわわ・・・」 目を白黒させる俊賢に、行成はほんのり赤く染まった頬に、ニッコリとした笑みを浮べると 「これでようやく静かに酒が飲めますね」 と言い放って、また手酌で御酒を飲み始めた。 「さあ、俊賢殿もどうぞ」 上機嫌で酒を勧める行成を横目でチラ、と見ながら、俊賢は一番怖いのは行成殿かもしれない、と心の底から思ったのだった。 さて――― 一晩明けて舞披露の当日。 戦傷を負った者二名、酒に酔い潰れた者二名。 結局、道長が暇つぶしに考え出した余興は次回に持ち越されることとなった。 後日、俊賢から事の次第を聞き出した道長は、柱にしがみつくほど笑い明かしたらしい。 <おしまい> |
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人(斉信と公任)のやり取りしている歌枕は、尻取りになっていたりします(そこがオヤジだというに)。