■百人一首 第64番  権中納言定頼■ 





葉つきみかん様のサイト「TSUKI-ZAKURA(月桜)」で44444キリ番を踏んでリクエストさせていただいた定頼です!
歌の出典は『千載集』冬歌・419 「宇治にまかせて侍りける時よめる」。
「瀬々の網代木 あらはれわたる」と置き換えて詠むとわかり易いかもしれません。
『応永抄』(百人一首の注釈書)には「此哥は人丸の武士(もののふ)の八十うぢ川のあじろ木にいさよふ波のゆくゑしらずも(『万葉集』266)といへるを取てよめる哥とぞ」
とあるようです(参考:島津忠夫=訳注 『新版 百人一首』 P.140)。

歌の通り、夜明け方にたちこめる早朝の霧がゆったりと流れているさまがイラストから感じられて素晴らしいの一言に尽きます!
定頼も起き抜けの姿でしどけない辺りがまた垂涎モノで(笑)。
定頼のまわりにもうっすらと霧がまとっているところが何とも言えず色気を感じます。
清冽な宇治の流れと、御簾越しに同化する川霧。
定頼になった気分で、この情景美を葉つきさんのイラストから味わってみて下さい(イラストにカーソルを合わせると背景合成前の定頼が見られますvv)。

葉つきさま、本当に素晴らしいイラストをありがとうございました!!!

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